〈昭和モダン建築巡礼〉とは?

建築は建築だから素晴らしい!

そう言い切ることができた1950年代〜70年代の建築を、日本全国に足をのばして見に行き、現在の視点からその新しい面白さを発見してやろう。それがこの企画の趣旨であります。

この時代の建築は今、建て替えの時期に来ています。
巨匠の有名作品であれば保存運動が話題にのぼったりしますが、多くの場合、地方紙の記事にもなりません。それらすべてを保存しろとは決して思いませんが、見てもいないうちに、いつのまにかなくなってしまうのはものすごく悔しいじゃないですか。だから今のうちにできる限り見ておこうと思います。

正編は日経アーキテクチュアに隔号で連載され、その内容をまとめた書籍が『昭和モダン建築巡礼 西日本編』(日経BP社、2006.10.30発行)、『昭和モダン建築巡礼 東日本編』(日経BP社、2008.07.14発行)として発刊されました。編集部の宮沢洋さんによる出色のイラストルポも載っているので、ぜひ読んでください。

このサイトでは、その取材の合間に見た建物について記したものを〈ボーナストラック〉として公開しています。

磯達雄


『昭和モダン建築巡礼 東日本編』
磯達雄=著、宮沢洋=イラスト、日経アーキテクチュア(編)、A4変型判、216ページ、ISBN:978-4-8222-6653-0、定価:2310円(税込み)

<東日本編掲載の巡礼地>
羽島市庁舎(坂倉準三)/稲沢市庁舎(ゲンプラン)/愛知県立芸術大学(吉村順三・奥村昭雄)/長野県信濃美術館(日建設計)/佐渡グランドホテル(菊竹清訓)/岩窟ホール(池原義郎)/群馬音楽センター(アントニン・レーモンド)/松井田町役場(白井晟一)/山梨文化会館(丹下健三)/秩父セメント第2工場(谷口吉郎+日建設計)/新制作座文化センター(RIA建築綜合研究所)/大学セミナー・ハウス(吉阪隆正)/東京都水道局長沢浄水場(山田守)/日本生命日比谷ビル(村野藤吾)/栃木県議会棟庁舎(大高正人)/福島県教育会館(ミド同人)/古川市民会館(武基雄)/寒河江市庁舎(黒川紀章)/弘前市民会館(前川国男)/登別温泉科学館(太田実)

<寄り道巡礼(書き下ろし)>
小山敬三美術館(村野藤吾)/新発田カトリック教会(アントニン・レーモンド)/大学セミナー・ハウス本館(吉阪隆正)/東海大学湘南キャンパス(山田守)/最高裁判所(岡田新一)/学習院大学ピラミッド校舎(前川国男)/栃木県立美術館(川崎清ほか)/北海道開拓記念館(佐藤武夫)

<座談会>
「現代建築をとことん味わう10か条」
五十嵐太郎(東北大学准教授)×KIKI(モデル)×磯達雄(著者)

<イラストルポ番外編>
「愛知万博リポート」 読みきり漫画「絶滅危惧建築調査隊がゆく」


『昭和モダン建築巡礼 西日本編』
磯達雄=著、宮沢洋=イラスト、日経アーキテクチュア(編)、A4変型判、200ページ、ISBN:4-8222-0488-X、定価:1890円(税込み)

<西日本編掲載の巡礼地>
那覇市民会館(現代建築設計事務所)/都城市民会館(菊竹清訓建築設計事務所)/日南市文化センター(丹下健三研究室+都市・建築設計研究所)/海星学園中央館(吉阪隆正/綾井吉阪協力事務所)/日本26聖人殉教記念施設(今井兼次)/大隈記念館(今井兼次)/佐賀県立博物館(第一工房+内田祥哉)/北九州市立中央図書館(磯崎新アトリエ+環境計画)/岩国徴古館(佐藤武夫)/東光園(菊竹清訓建築設計事務所)/津山文化センター(川島甲士建築設計研究所)/海のギャラリー(林雅子)/坂出人工土地(大高正人)/瀬戸内海歴史民俗資料館(香川県建築課)/大原美術館分館(倉敷レイヨン営繕部/浦辺鎮太郎)/甲南女子大学(村野・森建築事務所)/小原流家元会館・豊雲記念館(清家清)/大阪府総合青少年野外活動センター(坂倉建築研究所大阪事務所)/桂カトリック教会(ジョージ・ナカシマ)/国立京都国際会館(大谷幸夫)/希望が丘青年の城(都市科学研究所/中島龍彦)

<寄り道巡礼(書き下ろし)>
宮崎県総合青少年センター・青島少年自然の家(宮崎県+坂倉建築研究所東京事務所)/市村記念体育館(坂倉準三建築研究所)/宇部市民館(村野藤吾)/イサム・ノグチ庭園美術館(イサム・ノグチ+山本忠司)/倉敷市立美術館(旧倉敷市庁舎、丹下健三/箕面観光ホテル(坂倉準三建築研究所)/聖クララ教会(片岡献)/京都タワー(山田守)

<巻末対談>
橋爪紳也(大阪市立大学教授)×磯達雄(建築ライター)
「現代建築も熟成して味が出る」