商品説明
ねもはEXTRA 中国当代建築
著者名=市川紘司[編・著]
発行所=フリックスタジオ
判型=B5タテ変形
頁数=256
言語=日本語
発行年月=2014年4月
本体価格=2,500円
ISBN=978-4-904894-14-9
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北京オリンピックと上海万博という、2つの国家イベントを経て成長したのは都市だけでない。それらをつくる建築家たちにも大きな変化が生まれている。国家設計院、大資本デベロッパー、海外スターアーキテクトたちをかいくぐり、中国におけるアトリエ建築家たちが表舞台で活躍しはじめた。本書では、建築界のノーベル賞として名高いプリツカー賞の初の中国人受賞者である《王》の論考をはじめ、新国立競技場で知られるザハ・ハディドの事務所を経て31歳の若さで中国人で初めて国際実施建築コンペを勝ち取り一躍有名になった《馬岩松》のインタビューを掲載。いま注目の中国人建築家14組を一挙に紹介する。巻頭には、《隈研吾》の特別インタビュー「中国でいかにして『負ける』か」も収録。2000年以降の中国“当代”建築と建築家を網羅的に紹介する初の書籍である。
[目次]
〈巻頭特別インタビュー〉中国でいかにして「負ける」か|隈研吾
中国当代建築写真|夏至
中国当代建築――伝統とグローバリズムがするどく交錯する場として|市川紘司
循環的建造のポエティクス|王澍+陸文宇
「山水都市」の創造|馬岩松
亜熱帯の建築をめざして|川島宏起
動きつづける中国で建築をつくる|KUU
建築とその評価土台を設計する|ネリ&フー
蒐集される外国人建築家たち――《オルドス100》とは何だったのか?|市川紘司
現状は変えられる|迫慶一郎
王澍論――中国における文人建築の伝統とその現代的発展|頼德霖
四川大地震から5年後の被災地を歩く|五十嵐太郎
中国で「住民参加」は可能か――《大柵欄プロジェクト》について|梁井宇
北京デザインウィーク2013の大柵欄|市川紘司
大柵欄の生活風景を撮る|孫思維
中国建築はいかにして西洋に伝達されるか?|方振寧
「態度」をもつ建築――建築家としてのアイ・ウェイウェイについて|千種成顕
「いまさらの上海世博」を楽しむ|服部一晃
中国的建築写真の端緒|夏至
2010年代、日本人建築家は中国にどう関わるべきか?|助川剛+東福大輔+佐藤英彰+市川紘司
〈特集〉中国当代建築家列伝14組の建築家による主要/最新プロジェクト
フラットネスとディバーシティ|市川紘司
劉家琨/家琨建築設計事務所|張永和/非常建築|崔愷/中国建築設計研究院|都市実践
李曉東/李曉東工作室|王澍/業余建築工作室|王昀/方体空間工作室|馬清運/馬達思班
張雷/AZLアーキテクツ|大舍建築|張軻/標準営造|馬岩松/MADアーキテクツ
華黎/迹・建築事務所|李虎/開放建築
北京|斧澤未知子
[著者紹介]
市川紘司(いちかわ・こうじ)
1985年東京都生まれ。東北大学大学院工学研究科博士後期課程。2013年〜中国政府留学生(高級進修生)として清華大学に留学。専門は中国近現代建築史。
著書=『中国的建築処世術』(東福大輔との共編著、彰国社、2014)など。